ZANNA a musical fairy tale

2/22 19:00- @シアタークリエ

 最高だった。本当に。日本でこんなに素晴らしいミュージカルに、ミュージカル俳優に、(こんなマイナーな)作品で出会えるなんて。これまで見た演劇作品の中でも最高のもののひとつに入る、間違いなく。言葉にするのに困ってるうちに、感想書くのに間が空いてしまった。

 まずみんな歌がうまい!すごい。舐めてた。高垣彩陽目当てで行ったんだけど、あやひーはあやひーで素晴らしかった。彼女の歌唱力、魅力を存分に披露していた。一番の見せ場では、でっかいピンクのおちんちんにまたがってロデオしてたりして。それと並んで出て来る役者がみんな個性的で素晴らしい歌声。驚くことに、歌が下手な人がひとりもいない。どんな脇役が歌っても、安心感を持って聞き入ることが出来る。特にザナ役の田中ロウマが最高だった。

 話はそれるけど、声優さんのミュージカルはファンなら絶対満足度高いと思う。戸松遥の青山円形なんか、手の届く距離で戸松遥が歌っていたし、今回だってスフィアとかソロのライブではほとんどありえない距離で見られる。それでいて、チケットはなぜかとても入手しやすい。

 さて、ストーリー。公演の位置付けとしては『RENT』のスピンオフのような感じで、キャストもけっこうかぶっているらしい。ストーリーもテーマはかぶっていて、セクシュアル・マイノリティーにスポットを当てたもの。LGBTであることが当たり前の世界、逆に異性愛者は厳しく差別される。そんな中で愛し合ってしまったカップルを救うために、魔法使いのドラッグクイーンザナが世界を逆転させる。逆転した世界は観客の住む世界と同じ、LGBTにとっては生きづらい世界で、みんな幸せに、ザナだけが差別を背負うことに。という、悲しい終わり方。主人公カップルが幸せになってハッピーエンドというミュージカルのセオリーは踏みつつ、どうしようもなく悲しい。王道のミュージカルでありながら、ミュージカルの構造への、そして現実社会への痛切な批判が込められている。

 日本のミュージカルって、宝塚出身の人とか、四季じゃない、プロデュース公演的なものはおじちゃんおばちゃんが占めてる感じのイメージだったんだけど、若手の素晴らしい役者がたくさんいることがわかってうれしかった。どんどん見たい。

 ミュージカル最高!