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町田市立国際版画美術館 空想の建築ーピラネージから野又穫へー展

これはかなり、素晴らしい、レベルの高い展覧会だった。
自分の興味にもかなりマッチしていたし。

 ナポレオンのエジプト遠征の記録として作られた版画作品から始まる。これがものすごく素晴らしい。写真前夜の図版記録として写真以上に精緻。近寄らないとわからないほど緻密に引かれた平行線によるエッチングは丸一日見ていて飽きない。光の当て方とかも極めて写実的で、見とれる。

 そこから、ヨーロッパの画家や舞台美術家などの空想建築作家が影響を受けて発展していった流れが明らかになっていく。ピラネージ、ジョン・マーティン、特にシンケルの舞台美術案なんて、学生時代に好きだった先生の専門で見せられた覚えがある。素晴らしい。
 ロシア・アヴァンギャルド的な建築図集もあったりして、マイフェイバリットにバッチリです。空想建築の系譜は現代まで引き継がれていって、野又穫のスケール感のあるマグリット的な絵に流れていく。

 すごく面白かった。家が近いわりにあまり行かない美術館だけど、時々面白いことやってる。