東京都写真美術館 世界報道写真展ほか

今回初めてここで映画を見た。
ピーターラビットと仲間たち ザ・バレエ』 原題 "Tales of Beatrix potter"
原題書いたのはあまりに邦題がやっつけだから。

イギリス ロイヤルバレエ団がとてもできのいいマスクというかかぶり物をかぶって踊るバレエ映画。セリフなし。ちょっと古い映画だったみたい、その割にチケット高いけど、まあいいか、すてきな気分になる映画だった。
それぞれ動物の動きに合わせた振り付けがついていて、とてもかわいいし、ストーリーもセリフがないのにわかりやすく、かわいいお話だった。子供が見て楽しめるように作られてるけど、クオリティに抜かりがない。カエルのジャンプとかロイヤルバレエのオーラを感じたとか、アヒルを食べようとする狐の紳士のダンサーのキレがものすごかったとか。
ネズミのカップルがドールハウスのおもちゃの食べ物を食べられないことに怒って一式粉砕するとか、ピクニックの料理をむさぼり食ったり踊りながら踏み荒らしたりするシーンは思わず笑っちゃった。
かわいいな。またみたい、DVDとかないかな。そして予告編で流れたバレエ用品ブランドのCMだけ2時間やってくれても全く飽きなかったと思う。

世界報道写真展
今年もきましたよ。今年は例年に比べておとなしめというか、力のある写真がないというか、そんな感じがしました。それでもこの展覧会は必修なんだよね。日本の報道とはちょっと違った価値観でトピックが選ばれてる。今年は日本の津波アラブの春、メキシコの治安、ノルウェーのテロなど。
映画始まる前に30分ぐらいでザバーっと、あんまりゆっくり観てないんですけど(上のメルヘン映画を観たあとに戻る気はしなかった)、メキシコの道路に生首が置いてある写真とか、イランの公開処刑の写真とか。メキシコって行ってみたかったんだけど、残念だよな。ノルウェーで70人以上が死んだ爆破&虐殺事件、全く知らなかった。リゾート地の小島みたいなところで銃で次々と撃ち殺していったらしく、海岸とか崖の縁とかに何人もカラフルな水着とか着た人達が死んでいて、必死で逃げた様が生々しい。北欧も迷ってる。
去年は南米のおばさんプロレスの写真が衝撃的だったけど、今年もナチョリブレのレスラーの写真があった。審査員の中にラテンアメリカ格闘技のファンがいるらしい。

『平成24年度コレクション展 自然の鉛筆 技法と表現』
自然の鉛筆というのはタルボットによる世界初の写真集のタイトルから。
個々の所蔵品展はテーマが明確、教育的で、特に最近磨きがかかって勉強になるので、とても面白い。今回は現像・プリント技術の歴史。黎明期から今までの、カロタイプからタイプCプリントまで。コダクロームのすごさがわかったところであとの祭りです。プリントを観ただけで「これはカーボン印画だね」とかわかるようになったらかっこいいけど。

田村彰英 夢の光』
米軍基地の写真を「政治的文脈を排除して」撮ったという、要するに「戦闘機まじかっけええええ!」のまなざし。でもこの作家はもう少し超越してて、柵の向こうの風景とか撮ってる。なのにキャプションは終盤やはり政治的になっていく。カメラを構えたなら、政治的じゃないなんてことはありえない。ほかには家が建っていく様子、道路が出来ていく様子の組写真。この作家は重機が好きらしい。

今回は図書館にも寄ったけど、観るものがないので、ちょちょちょっとみて帰ってきました。けっこうな賑わいでいいことです。