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東京都写真美術館 『世界報道写真展2010』ほか

(世間の)夏休み中、アメリカにいくことになって、
日本における夏休みイベントというやつにことごとく参加できない。
(夏コミにいけないっ!ラブプラス全盛の夏コミに!!)これは実際悲痛な叫び。
なので今のうちに行けるものは行っておこうということで、
美術館に行くことにしました。


世界報道写真展2010』

日本のニュースだけ見ていてはいけないんだな、と思わされる。
世界ではもっといろんなことが起きてる。
特に日本ではアフリカで起きていることに関心が薄いんだと感じた。
干からびるキリン、象の死体に群がる人々、石打の刑、、、
想像力でしか描けなかった世界を「写真が」目の前に見せる。

今回の大賞は、イランの女性を写した一枚である。
審査員の間でも意見が分かれたというけれど、
報道写真としてはメッセージ不足だと思う。
例えば新聞に載っていたとして、素通りしちゃったと思う。
美術館で「報道写真展」として展示されていると、
この辺が正当化されて、じわじわ響いてくるいい写真に見えるけど、
いい写真に見えることがこの写真にとってどれだけ意味のあることだろうか。

とかいいながら、男の娘のポートレートに一番グッときてしまった自分はもう、
どれだけ意味のある、、、

本当のことをいえば、一番グッときたのは、アフガン戦争で40%の脳を失ったという米兵が母親に抱きかかえられる写真。
不謹慎を承知でいえば、
彼は物理的に、顔を食べられたアンパンマンより力が出ないはずだ。
その前に、埋まっていたのを発見された少女の遺体の写真というのがあって、
それはまだ生きているかのようで、
本当に、生と死の境界を攪乱させられる。

会場には制服を着た高校生がたくさんいた。
学校の授業の一環かなにかのようで、友達と一緒だったけど、
みんなノートを取りながら真剣に写真と向き合っていた。
日本の将来は明るいと思うよ。


『侍と私』

ついでに観たけれど、けっこう面白かった。
日本のお侍さんの写真がテーマのようだけど、
西洋のも含めて、19世紀のダゲレオタイプ、カロタイプなどの名刺版写真がたくさん見られるのがキモ。
あるいは最近流行りの武市半平太の写真とか。

明治天皇と皇后の写真があって、
明治時代の人の間では天皇のブロマイドを持ち歩くのが流行っていたらしい。
ほどなく禁止されたようだけど。


『古屋誠一 メモワール.』

あんまり面白くなかった。
自殺したパートナーの写真。
視線がちょっと変。
なんでこの人は死んだんだろう、とか考えてしまう。



けっこう刺激的だった。