朗読活劇レチタ・カルダ 『ジャンヌ・ダルク』 語り 坂本真綾

@上野水上野外音楽堂
10/14 18:30−

初真綾ですよ!

音楽や動作などの演出がついた朗読劇をレチタカルダと言って、シリーズ化しているらしい。早乙女太一新撰組とか聴いてみたかった気もする。ググっても日本語しか出てこないのでたぶん造語だけど、いい言葉だと思う。 少なくとも日本の朗読イメージは大人しすぎるので、もっと熱くなっていいと思う。

坂本真綾って生で見たらけっこうおばさんなんだろうなあって生ぬるく予期しながら劇場に向かったんですが、出てきた真綾はびっくりするぐらいCDのジャケットの真綾と同じだった。お芝居やる人っぽい顔つきできれいだったし、精悍な姿勢、声、話し方がかっこよかった。野外劇というので、フリーダムな感じを期待してビールとおつまみを買って入ったんだけど、飲食禁止だった。役者も楽器もマイク越しだったし、この辺はもうちょっと認めてもいいと思う。外でやる意味を観客とも共有させて欲しい。

作品は、本を座って読んでいる場所もあるんだけど、ほとんど台本は持たずに、時折客席の中に駆け下りたりしながら一人複数役で進むお芝居のように進行します。衣装も上着だけちょこちょこ替えながら、時折小道具の旗とかを手にして、ジャンヌダルクになったり、ジャンヌを取り巻く人々になったり。一人芝居とはまた違うのはナレーションの台詞が多くを占めること。そういえばナレーションがあるお芝居って驚くほど少ないですよね。子供の頃小学校とかでやったお芝居には必ずナレーター役がいたものでしたが。

真綾がね、噛むんですよ。一人で1時間半とかやるのである程度はしょうがないですけど、一回台詞が途中で止まっちゃって、見ているこっちがはらはらしちゃうことがあった。少人数で作られている感があって舞台なんかも安っぽいので、ここは真綾の声で高級感を出して欲しかったところ。

お話は安定感のある時代劇、100年戦争って何世紀だっけ?ぐらいのレベルなので、どれぐらい史実に忠実かはわからないけど、ジャンヌダルクが出てきてからそのままの勢いでフランスの勝利に突き進んだイメージだったので、なんか王様がイギリスにはめられて終わるみたいなエンドで、このあとフランス勝つの?っていう感じだったんだけど、これが史実なのでしょうか。総じてなかなか鬼気迫るものがあって見応えがあった。後半雨が降ってきて、野外(一応屋根はある)なので、聞こえる雨音がジャンヌの悲しい運命にマッチしていい演出になってた。こういうのいい。ちょっと歌を期待していたのだけど無かった。

身振りとか衣装替えとかが若干滑稽にうつって、あと、音楽もどうもお話の流れにしっくりこないところもあって、朗読+声以外の演出が普通のお芝居になりきれない中途半端さを感じた。正直これで7000円はいただけないな、と思ったけど、坂本真綾が美人だってことがわかっただけでまあいいか。