国立新美術館『アーティストファイル2011』

 表参道からふらふらと歩いてたどり着いた。お散歩がきもちいい季節。


 入るといきなりスペクタクルなF1の絵がひろがっているので、今回もキャッチーですね、とニヤニヤしながら思う。同じ人が『モンタギュー家とキャピュレット家』なんて絵も描いているので面白い。

 なんといっても圧巻だったのは、タラ・ドノヴァンの2作品。なにが圧巻って、制作過程を思うと吐き気がしてくるというw白いストローを何千本?何万本?とうねりをつけながら壁一面に積み上げる『霞』。銀テープを小さく丸めたものをこれも何百何千個くっつけて壁に貼り付ける。基本的には幼稚園の工作とかでやりそうなことなんですけど、スケールがwwwこれぞ現代アート。でっかいだけではなく、『霞』は作品の前に人が立つと、ストローの山にうっすら自分が映る。たしかに霞っぽい、でもこれ、作ってる途中でこれに気付いて、「これ、『霞』とか名前つけたらかっこよくね!?」みたいなノリな気がしなくもない。銀テープの方は『無題(マイラーテープ)』。

 写真もありましたね。松江泰治。
 アクリル版を貼って透明感を出すやり方はあんまり好きじゃない。写真はプリントの質感がいいので、のっぺりつやつやはマテリアルフェチの自分にはつまらない。ただ、この人がそれをやるのは意味があって、まあ、窓なわけです。世界のいろんな場所がアクリル板で仕切られ隣り合っている。それを私達はのぞき込む。ほっとんど動きのない映像を鮮やかな液晶テレビに映して写真っぽく見せる、シャープの宣伝じゃないか、と思うような作品もあって、これもとても窓っぽい。しかし、この透明な作品達、作家が透明を自称するのはいつもウソつきなのです。モホイ・ナジの写真を見たあとだと、なおさらそう思ったり。いい対照です。

 あとはフクロウ人間とか、シミとか。とっても見やすい作品が集まってる、デート向き。(さみしくなんか、ないんだからねっ!)


 同時にやってた国展。
 清水恭平さんの作品『あの頃は』がよかったですね。国画賞もらってたからなんかここで今更いい!っていっても、つまんないんですけど。普段ああいう叙情的な絵は興味ないんですけど、惹きつけられるものがありましたね。自分も年を取ったなあ、ということなんでしょうかね。

いやだいやだ。