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劇団東京晴々 『写るんです!−岩永治療院 千里眼の姉妹』

感想 演劇
作・演出 矢野未知生
@下北沢 OFF・OFFシアター 10/9 18:00

文明開化的な時代劇で毎回良質のウェルメイドプレイを見せてくれる劇団東京晴々です。お芝居見るの久しぶりです。

主演の姉妹のお姉ちゃんの人が、前回も出ててそのときはあんまり思わなかったんだけど、とてもかわいくて美しかった。役がはまっていたのかそもそもキレイになったのか。同じところのお芝居を見続けているとこういうのが面白いですね。

前回、前々回はわりと時代劇として閉じている作品だった気がするんですけど、今回は放射能ネタが来ましたね。
千里眼を使える姉妹の家が、千里眼が放射線を発するものだという噂が流れて恐れられ村八分にされているという。。。
イヤですね。作品を通していってることもいまいち共感できません。世の中、「もはや戦後ではない、震災後だ。」とかいわれちゃっているので、センセーショナルな話題ではあるけど、こと原発事故→放射能汚染の問題はもっと今ではなく、未来に目を向けていくべき。そこに働く想像力がどんなに楽観的でも悲観的でも、それは今の表現として価値ある意味を持つことになると思う。それでも、今の世の中を描く視点として、答えが出ていない問題について強引に答えを出さないのには好感を持った。それと、この劇団のお芝居は毎度わりとちゃんとした時代考証を経て作られているのだろうと安心してみていたのだけど、明治→大正の頃の日本に、放射線が有害だという認識が本当にあったのかな。キュリー夫人とほとんど同時期でしょ。

社会派ネタはどうしてもちゃちゃを入れたくなっちゃうけど、お話的にはいいお芝居だった。毎回安心してみられるのも小劇場演劇では少数派では?誘ったら来てくれた会社の人も面白かったっていってた。