劇団四季 『ウィキッド』

9/8 13:00- @電通四季劇場[海]

やっぱりすごいよ、劇団四季

 役者がとちったり、音や光がおかしかったりするのも含めて演劇のおもしろさかな、と思っていた頃もありましたが、これを見たらそんなことは言えなくなる。完璧。お金がかかってるすごさもあるけど、舞台から照明から音響から、ひとつの狂いもなく劇場に入った瞬間から終わるまで。あれはカーテンコール鳴り止まない、納得。

 RENT(1996初演)からなのか、ブロードウェイはマイノリティを救い出すことに強迫観念を覚えているのではないだろうか。Wickedの初演は2003年なのでその流れを汲んでいると見ていいんだろうけど、この作品も『オズの魔法使い』という十字架を背負ったブロードウェイの懺悔のような作品になっている。エンターテインメント性はもちろん最高なのだけど、常に多数派であり続けなくてはならないという義務を負ったブロードウェイが、ここまでパラノイア的にマイノリティの権利をテーマにあげているという状況や想いを、日本人は2013年の今であっても共有できないんじゃないか、と少し思った。

 それでもこれだけ受け入れられているのは重いテーマを誰でも楽しんでみられるようにする、ミュージカルの力であり、ブロードウェイの力であり、劇団四季の力だ。歌がとても気持ちよかった、やっぱりDefying Gravityは素敵だ。

 高級だった。目が肥えた気がする。またみたいな、劇団四季。リトルマーメイドやるらしいし。