読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ディストピア

感想 演劇
演出・脚本 星川康徳
11/17 18:00〜 @西荻窪 遊空間がざびぃ

 ひさびさの小劇場アングラワールドに圧倒されました。
 あと、女子大生が女子高生の制服着てるってなんか、、、いいですよね。。。デュフフ

・さえない引きこもり男子がクラスのアイドル女子とひょんなことから逃避行。
・逃避行の原因は親殺し。
・信じてた友達に裏切られて追い詰められていくふたり。
・最後たくさん死ぬ。不気味な笑いで幕。

 すごくよくできた話だと思う。ぬかりない感じ。ボーイミーツガールからの悲しい逃避行、俺たちに明日はない的な主線を引っ張っておきながら、そこに現代社会が抱える病理と見せかけた今を生きる若者の青春のかけら達を描き込む。登場人物がみんな魅力的。キャラ重視で人間関係を少し還元しすぎてる感じはあるにせよ、それが作り手の意図だとしっかり伝える強さを持ってる。ふともももあるw。エンターテインメントと主張が両立してる。好きな人はビンビン来ると思う。

 個人的な感想としては、あっけらかんとしたミュージカルしか見てなかったので、陰鬱な雰囲気、暗い話は滅入る。身動きのとれない窮屈な現実の中で平日の大半過ごしているので、休みの日にお金払ってまでお前らはこんな世界に生きているのだと見せていただかなくても結構。それでも若者達がそんなのはいやだと戦うのはすごく共感、自分だって、自分だってw。歌ってくれれば文句なかった。最近お芝居に抱く感想はもうこれしかないね。

 主人公っぽい女の子は語り手として、最後まで物語を見届ける役なんだけど、俺たちに明日はないと違うのは彼女の存在があるかないか。この物語はこういう意味の物語なんですよって誘導する、いわば観客の代表が舞台上にいる。これには観客の視線と感情を一点に持って行こうとする作り手の意図がある。一方で物語の中で描かれるのは、登場人物がバラバラな生き方をする中で、バラバラの考えを持つが故に引き裂かれていく多様性の悲劇なんだけど、つまり、作り手は世の中の多様性を嘆いて、みんな同じもの見ようぜ!っていってるわけだ。これには決定的に共感できないんだな。視野が狭い。大学も飛び出したような人間が、高校の教室に閉じこもってちゃいけないと思うんだな。

 アリストテレス的な演劇としてはなかなかに成功しているけど、今の観客は物語で描かれるようにそんな一筋縄ではいかない。世界の多様性は決して悲劇じゃない。悲劇も喜劇もたくさん生まれるけれど、それが世界なんです。だから悲劇を描いてもいいけれど、前向きに生きた方がいい。自分は少なくとも劇場ではそういうものが見たい。


親友だってね 個性バラバラ(こ・せい・バラ・バラ・ね)
相性ばっちり だけどバラバラ(ばっ・ちり・バラバラ)
プリキュア5、スマイル go go!)

世の中これですよ。
学生時代の仲間が舞台上にいるのをひさびさに見たら、マイ演劇論の記憶がよみがえってきたw。