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サロメ

感想 演劇
6/16(土) @新国立劇場 中劇場
宮本亜門演出

すばらしい演出だったと思う。

サロメは少女なんです。まだ生理が来るか来ないかぐらいのつるぺたなのです。私の中のサロメは。多部未華子はなかなかその線をついてきたと思う。

7つのヴェールの踊りは、ブロードウェイ風。ステキ!と思った。ただし、衣装は残念。ここは着替えることが前提の脚本になっている。サロメのこのシーンも含めてすべての役者は一度も着替えないが、その理由は、

1.衣装でキャラクターを固定している。
2.1.でも特にサロメの白い衣装が重要で、しかも最後に赤く染めるなんていう象徴的な演出が入るものだから、着替えてしまうと効果が薄れる。
3.ブロードウェイ調にオリエンタルな妖艶なダンスや衣装はどうしてもなじまなかった。

っていうことだと思うんです。衣装でキャラ付けをしてるっていうのはファッションデザイナーが衣装をやってるからだと思う。ミュージカルっていうのはとてもヒューマニティにあふれた演出なので、役者をマネキンにする考え方とは合わない部分があるんじゃないか。そんな気がした。キリスト教徒のおっさん×2が一番ヨウジヤマモトっぽかった。

結構受けを狙ってきてる感じがあって、もう少し客席が受ければ違った見方が出来たかも。オスカー・ワイルドなんて悲劇の振りをして書いておいて、劇場では爆笑の渦に巻き込むなんてことをしても少しも不思議ではないので。

脚本かなりいじってない? 平野訳買ったのであとで検証します。サロメの心の動きとか、召使いの男の人の自殺とかがすごく自然になるようにセリフの流れを作っている気がした。オリジナルはこんなに親切じゃなくて、もっと断片的でプンクトゥム!って感じだった気がする。オリキャラ?のエジプト人?奴隷が超イケメンだった。ヨハネもいい声でイケメンだった。麻美れいがいつものことながら光ってた。多部未華子がもう少しグッと来てくれればもう釘付けになっちゃって他の人なんか見てる余裕なかったんだろうけど、今回は他の人を見る余裕があった。かわいかったけど。