『木村伊兵衛とアンリ・カルティエ・ブレッソンー東洋と西洋のまなざし』

ブレッソンが死んでもう5年もたつようですが、
大回顧展!みたいなのを待っていたらこんなのをやってました。
東京都写真美術館恵比寿ガーデンプレイスです。

2人の作品(だけ)が、最初木村伊兵衛、後ブレッソン、でずらっと並んでいる(だけ)。
作品点数もそこそこで(3対2ぐらいで木村伊兵衛が多い)、
日本国内にあるものを集めてきたらしいけど、有名どころは押さえてる印象。
『サン・ラザール駅裏、パリ』のオリジナルプリントでとりあえず満足。

「東洋と西洋のまなざし」って、
きっと日本人とフランス人の写真集めましたっていう意味だけじゃないと思うのだけれど、
木村伊兵衛がパリやローマを撮って、ブレッソンが北京とか日本人のポートレイトを撮って、

で?

そもそもブレッソンの東洋の写真なんてほとんどなかったし。
一番面白かったのは一番最初のお互いを撮った2枚の写真。
これは木村伊兵衛(が撮ったブレッソン)の圧勝。
やっぱり尊敬の念が良い写真を撮らせたのかな。

この二人の写真を並べる意味について。
写真のオリジナルプリント集めても、そこまで迫力ないわけですし。特にこの二人は。
だからこそキュレーターの意志が重要になってくるように思うのだけれど。
もちろん良いですよ、オリジナル。ブレッソンの写真なんか、
「これもこれもこれも、ぜんぶノートリですよ、すごいでしょう!」といわんばかりで、
確かにすごい、奇跡というか天才というか。
だけど、最後、カラーが出てきておっ!っと思ったら、
ブレッソンのはないし、プリントは新しいしで、意味わからないし、
そもそも展示の仕方が、東洋と西洋のまなざしの比較をする気がない。
「2人の写真って似てるよね。」で終わりなら、木村伊兵衛がパクりましたで終わっちゃうし、
それって今までの評価と何にも変わらないし、
要するに何でこの2人でやるの?あ、お金ないからか。

しかし、それでも客は来ないのであった。ガラガラであった。