アメリカ旅行7〜最後に、ロサンゼルス〜

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 ミュージカル三昧の翌日、ロサンゼルスへと出発した。LAは従兄弟がずっと住んでいて、行きたいとずっと思っていたのだけど、なかなか機会がなかったので会いに行った。

 空港着いてまず連れてってもらった、in-n-outバーガー美味しかったw。ニューヨークではあんまりハンバーガーショップには入らなかったんだけど、非常に普通で美味しかった。ポテトにカロリー高そうなソースがかかってて、あと、唐辛子の酢漬けみたいなのも取り放題になってて、おなかいっぱいになった。カリフォルニア州マリファナが解禁されたばかりと言うことで、街中でも至る所でマリファナ臭がする。従兄弟がやってるかどうかについては深く聞かなかったw。

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 ロサンゼルスの街中は、ちょうど、翌日からアカデミー賞の発表があるところで、メインストリートにレッドカーペットがしかれ、その外側を柵が取り囲む厳戒態勢。まだ前日なので、有名人はいない。あんまり夜歩くのはよろしくないと言うことで、ちょっと通りを歩いただけ。トランプ政権になって、ヘイトクライム的なのが増えていて、従兄弟も実際に嫌がらせに遭ったりしているといっていた。その日は、従兄弟がアニメ・ゲームの制作関係の仕事をしている関係で、制作会社の社員の自主制作作品の発表会に混ぜてもらった。スタジオ見学もさせてもらって、ほんとに(建物の作りとかが)ラ・ラ・ランド的な感じで感動した。上映されたアニメ作品は数秒のくだらないものから、力作の短編まですごい数があって、エネルギーすごいなと思った。トランプ批判が目立った。その夜はピザを従兄弟の家に持って帰って食べた。これも美味しかった。

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 翌日は近くのショッピングモールの中にある中華料理屋で飲茶を食べて、そのあと連れてってもらったのはGetty Center という郊外の小高い丘の上にある美術館。リチャード・マイヤーという建築家の純白のモダニズム建築で、丘の上にあるので景色がきれいだったり、庭がきれいだったりする(天気がイマイチだったので残念だった)。展示品は古代から現代までまんべんなくという感じ。でかいジャコメッティがあったのがたしかここだった気がする。よく見るやつの等身大かもっとでかいやつ。

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 夜はステーキハウスに連れて行ってもらった。ここで食べたステーキが、今回の旅で食べたもので一番美味しかった。まあ、みんなで食べたって言うのもあるけど。すごい混んでる店で、待たされるんだけど、その間バーカウンターででかいジョッキでビールを飲んでられて、サービスで殻付きのピーナッツが出て来る(おかわり自由)んだけど、殻をみんな床に捨てるからその店の床はピーナッツの殻が踏み潰された屑で覆われているという。何はともあれ、美味しかったです。

 

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 そんなわけで旅は終わりを迎えました。2週間の長くもなく、短くもなくの旅だったけど、ひとり旅にしては見たいものも、食べたいものも、行きたいところもがまんしない、贅沢な行程だったと思う。遊びほうけてバカになるぐらいなつもりだったけど、途中アメリカの傷跡的なスポットを訪れて、予想外にしみじみさせられたりして、勉強になった旅でもあった。

 次にブロードウェイを訪れる機会が来るかわからないけれど、やっぱりアメリカがここにある、と思ったし、世界のミュージカルの中心を感じることが出来たのは本当によかった、感動した。アメリカの見方が少し変わった部分もあって、この旅の影響は大きいと思う。

 たとえ、もう一度ニューヨークを旅行で訪れる機会があったとしても、こんな旅は二度と出来ないと思うから、「また行きたい」じゃなくて、今度は違う旅をしようと思う。

アメリカ旅行6〜ミュージカル〜

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 ブロードウェイでミュージカル観劇。こんなに憧れていたことは他にないかもしれない。予期しないタイミングだったけど、実現できて本当によかった。観劇の記録。

 

1.『Hamilton』2/22 20:00〜 @Richard Rodgers Theater

 今回の旅の主目的は、『Hamilton』を見ることだった。そもそも旅を思い立ったのが、これのチケットがネットで買えそうだということがわかったから。これが旅の後半にきたので、それまで生牡蠣もがまんしたし、荷物が増えてもちゃんとジャケットも持参した。

 アメリカのチケットぴあ的なTicketmasterというサイトで発売されているんだけど、正規販売のチケットは半年先まですでに発売されてて、ほとんどが完売してる。しかしこのサイト、正規販売のチケットと同じ画面で、リセール(転売)のチケットも扱っていて、割高になるもののそれが普通に買えて、正規のチケットと同じように、オンラインで発行したチケットをプリントして持って行けばそのまま使えるという、さすが資本主義の国、という仕様になっている。転売ビジネスを取り込んでしまっている。もちろんそれによるチケットの高騰はアメリカでも問題になっているらしく、その対応として、公式のチケット販売価格が値上げされたという。さすが資本主義の国。そのほかにも、いくつか救済措置が設けられているものの、現地での当日抽選などいずれも観光客向きではない。というわけで、正規のチケットでも300USD ぐらいからなので、かなり気合いを入れないといけない。結局買ったのは2階席後方の席でコミコミ700USDぐらい。飛行機代よりちょっと安い。高い、高いけど、これを見ないと意味がない。というわけで買った。

 この機会をムダにしてはいけない、ということで、チケットを取って早速サントラを購入。ヒップホップのミュージカル、普通の英語すらろくに聞き取れないのに、ラップなんていきなり観たって明らかに無理なので、そこは早々にあきらめて、徹底的に予習することにする。歌詞カードが公式サイトにあったので、そのPDFをiPadで聴きながら読むという完全に普通の英語学習。とはいえ結構難しいので、思ったより時間がかかって最後までちゃんとは読み切れなかったけど、ストーリー展開と、キーフレーズぐらいは頭に入れてから渡米できた。

 当日。そんなプラチナチケットなので、やっぱりアメリカ人も結構舞い上がっていて、入り口でめちゃくちゃ写真を撮ってたりする。まあ、自分も撮ったけどね。たくさん撮ったけどね。結構みんなちゃんとした格好をしてる。ジャケットを持って来て正解だった。入ってすぐにパンフレットを買ったけど、PLAYBILLという薄いパンフ的なのはタダでくれた。飲み物は場内で買うと、ふた付きのタンブラーに入れてくれて、中に持ち込める。タンブラーもハミルトン仕様になっててお土産になる。

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 席は二階の後ろの方だけど、ステージからは思っていたよりも近くて、しっかりと見える場所。座席はでかいアメリカ人には辛いサイズ。古典的なヨーロッパ調の内装にはブロードウェーの伝統が上書きされて、今となってはしっかりとした歴史を感じさせる。ステージは中央に回転舞台の仕掛けがあって、そのまわりを2階立てのセットが囲んでる、わりとシンプルな舞台。始まる前は結構みんな写真撮ってて、自分も場内の写真を撮ったけど、ルール的にはどうなってるんだろう、なんとなく曖昧な運用がうまくいってる感じだったけど。

 いよいよ開演。『Hamilton』はアメリカ独立戦争を舞台にしたミュージカルで、ジョージ・ワシントンの部下で合衆国憲法の起草に関わったアレクサンダー・ハミルトンを主人公に、彼の公私の盛衰を「ヒップホップで」歌った作品。メロディーのある曲と曲の間もすべてflowの効いたラップでつながれていることから、全編に渡って曲がついたという意味のsung through musicalにラインナップされる(ブロードウェー作品でも結構珍しい)。出演者のほとんどが人種的なマイノリティであり、ジョージ・ワシントンをアフリカ系の俳優を演じるなど、多様性にフォーカスしたキャスティングが特徴的。移民問題に対する社会的な関心が高まる中、主人公ハミルトンが孤児から苦学の末にアメリカに渡ってきた経歴の人物であることも合わせて「移民が作り上げた国アメリカ」を主張する作品として注目を集めたことで、2015年の上演後、トニー賞11部門、グラミー賞ピュリッツァー賞と取れる賞は総ナメにして現在も半年先までチケットが完売というメガヒット作品である。脚本・作詞作曲・主演(!)のリン・マニュエル・ミランダはその後、ディズニーアニメ『モアナと伝説の海』の共同脚本・作曲も手がけており、『Hamilton』も映画化が決まっている。

 始まって暗くなる時は「ああ、ついに始まる!」という感動が押し寄せた。そういえば「幕が上がる」というけれど、始まる前から緞帳は上がりっぱなしだったな。はっきりした暗転もなく、客席のざわめきがおさまらないうちに突然音楽が始まった。その後も、とにかくテンポが速かった。曲ごとに拍手や歓声が起きるんだけど、それに応えるような間はほとんどないまま、どんどん進んでいく感じ。サントラを聴き込んでたわけだけど、ほかのミュージカルだと、サントラの間にセリフが入る場合もあるし、そうじゃなくても曲のつなぎ目で少しテンポが落ち着くタイミングが必ずあって、そうするとサントラで聴くのと実際に観るのとでだいぶ印象が違ったりするけれど、今回はサントラのテンポそのままの勢いで突き進んでいったような印象だった。唯一ヨークタウンでの勝利をハミルトンとラ・ファイエットが報告するシーン(つまり、アメリカが独立を勝ち取ったシーン)では観客からすごい歓声で少しの間芝居が止まった。外国人としては「そこなんだw」と新鮮な驚きがあった。

 印象的なシーン。まず、ワシントンの登場シーンがかっこよすぎた。ワシントンとハミルトンのライバルであるアーロン・バーはアフリカ系の俳優が演じるんだけど、ふたりとも信じられないぐらい手足が長くて、めちゃくちゃカッコイイ。そして、なんと言っても議会のシーン。議会での激しい議論が、MCバトルという形で演出される。舞台セットもシンプルでそれほど時代劇な印象がないので、ストーリー以外はほとんど衣装だけが演出上の時代劇要素になっているんだけど、軍服姿のふたりがワイヤレスマイクを握ってラップの応酬をするシーンは、一歩間違えばコメディになるんじゃないかという奇抜な演出だけど、もう超絶カッコイイ。これ日本でもぜひマネして欲しい。

 役者の動きが加われば、歌詞の意味が明確になって、予習していっても、というか予習したからこそ気づきがあって、予想通り歌詞をその場で聞き取るのは絶望的だったけど、言葉の迫力は十分に感じることが出来た。ミュージカル観ると毎回思うのは、「この音」が全部あの舞台上で作られているのが信じられないということなんだけど、今回はさらに、あのめちゃくちゃハイテンポなラップをよどみなく何十、何百のステージにわたって繰り返すのはもはや超絶技巧とも思える。

 ストーリーと演出については、キャストの多様性が話題になった作品だけれども、ちょっと見方をずらすと非常にマッチョなミュージカルである。ストーリーも戦争と政争に明け暮れ、セックススキャンダルにまみれた主人公の話だし、ヒロインのスカイラー姉妹は完全に脇役。何でも批判しようと思えば、というところではあるけれど、こういう批判はそれなりにあるんだろうか。

 この作品に限らず、今回の旅でWTCやアーリントン墓地を訪れた時も感じたことなんだけど、アメリカは愛国心には無批判だと言う実感があった。そしてそれは、郷土愛のような素朴なものとは性質が違って、アメリカが戦争を繰り返してきたことで、過去の戦争やそれによって死んだ人々を肯定しなくてはいけないという、政治的というには残酷だけれども、はっきりと政治的な意図によって構築されたものである。アメリカ独立戦争から、南北戦争、二度の大戦、ベトナム、湾岸、イラク、アフガン、その都度、多くの国民が死に、それを礎にアメリカは発展してきた(という事実、あるいは神話)。自国の政策によって多くの国民が死んだという事実は、国家の維持のために正当化されなくてはならない。ベトナム戦争イラク戦争が間違った政策だとして批判されたとしても、すでに行われた戦死はアメリカの為の戦死だということは共有されている。当然と言えば当然だが、アメリカの愛国心はそうやって戦争を繰り返すごとに各世代に受け継がれていく。政治も経済も、国家を構成する人々も、めまぐるしく変化してきたアメリカでは、「アメリカを愛すること」がアメリカをひとつの国家として維持してきた。

 アメリカは多様性を育む文化を維持し続けながら、自国を愛することが国家を維持してきた。この点は、外国から見てアメリカが魅力的に(あるいは敵意の対象として)映るとすれば重要な要素だろう。しかしこれは鶏と卵の問題、つまり「戦争が先か、愛国心が先か」という問題を抱えることになる。そしてこれは、一度戦争による自国民の犠牲者が出れば、もはやその宿痾を患うことから逃れることは不可能に思える。戦争が起これば、愛国心を批判できなくなる。愛国心はその政治性を戦争とその犠牲によってタブーにされてしまう。日本人はこのアメリカの状況をとても客観的に見られるのではないだろうか。そして、これからもそうあるべきではないか。そんなことを考えた。

 『Hamilton』は建国の父達を現代にタイムスリップさせ歌わせる。当時ハミルトンやワシントン達が作り上げた国を、今は「我々」が作り上げているという自負を歌う作品だ。自国の「今」を愛し、尊敬し、誇りに思っていないとこの作品は生まれないだろう。劇場は、ブロードウェイは、それを何百ドルも払って確認する場なのだ。ブロードウェイ・ミュージカルは間違いなく世界に比類ない文化で、『Hamilton』はそれを余すところなく伝える素晴らしい作品だと思う。だからこそ、今回の旅の締めくくりとして、旅の過程で感じた整理できない想いを反復し、怒濤のラップバトルの中に今のアメリカを見ることが出来た。

 

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2.『Waitress』2/23 19:30〜@Brooks Atkinson Theatre

 翌日もミュージカルを見ることは決めていたのだけれど、演目は決めていなかった。ハミルトンを見てやりきった感が出たのもあって、疲労がピークにきていて、この日はブルックリンのでっかい美術館に行く予定にしていたのだけど、それをキャンセルして、でっかいカメラも部屋に置いて近場でぶらぶらすることにした。というわけで、朝寝坊をしていろいろ買い物したりしながら、グランドセントラル駅のオイスターバーで早速ビール。ハミルトン観るまでは生牡蠣をがまんしていた。

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 そのあと、まずはWickedの当日券の抽選にチャレンジするもはずれる。それからタイムズスクエアtktsという当日券売り場にいって、ボードで演目を選ぶ。ボランティアの人が演目についていろいろ教えてくれたりして、観光客に優しいニューヨーク。オペラ座の怪人とか、キンキーブーツとか知ってるやつもちらほらあったんだけど、どうせなら知らないやつを観ようと思って選んだのが『Waitress』。予備知識ゼロなので、その場でちょっとググって、タイトルとか看板のやさしそうな主演女優の微笑みとかから、そんなに難しい話じゃないだろう、というので選択したw。チケット代はハミルトンの7分の1、一階席前方の超いい席。昨日は2階席でもそんなに悪い席じゃないと思ったけど、やっぱり舞台の近さが違う。

 内容は予想通り、昨日とはうって変わってとてもオーソドックスないかにもブロードウェイ的な、明るく、わかりやすい話で、言葉が多少聞き取れなくても全然わかりやすくて、ちゃんとみんなが笑ってるところで笑えたりしてうれしかったな。田舎町のファミレスで働くウェイトレスが、夫のDVに耐えながら一生懸命パイを焼いて、なけなしの貯金をして離婚しようとしていた矢先に妊娠が発覚して、産婦人科医と不倫して、最後は歌ってハッピーエンド。

 まあ、まったく屈託なく明るい話かというとそうでもないんだけど、基調が軽いので、サクッと食べられる感じでした。田舎の閉塞感がテーマになってて、抜け出したいけど、私パイを焼くことしか出来ない、みたいな、でも彼女のパイは絶品、みたいな。地方と都市の分断は日米共通の課題。アメリカの方がスケールがでかいから壁も厚いのかもしれない。田舎の女性ががんばって自分の人生を手に入れるまでの物語で、観客も共感しやすいと思うけど、それをニューヨークのど真ん中でミュージカルで見てるっていうのは欺瞞な感じがしなくもないw。とはいえ、我ながら良い選択だったと思う。

 観たあと劇場を出ると、何やら向かいの劇場前に人だかりが。いわゆる出待ちというやつで、誰が出て来るかとしばらく待っていると、ケイト・ブランシェットが出てきた。東京には芸能人が、的なノリで、NYにはセレブがいた。

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 昼間街を歩くついでに国連本部まで行った。これはたしかに良い建築。

アメリカ旅行5〜ミュージアム〜

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 ニューヨークに戻ると旅も中盤。ここからは怒濤の美術館・博物館めぐり。WTCとアーリントン墓地でかなりショックを受けて、コミュニケーションの問題もあって、珍しく旅先で落ち込んでいた。ここからは回復の旅。

 今回訪れた博物館・美術館をまとめると。

  1. エリス島移民博物館
  2. 9/11 Tribute Center
  3. National September 11 Memorial & Museum
  4. グッゲンハイム美術館
  5. ニューヨーク市立博物館
  6. ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
  7. スミソニアン航空宇宙博物館(ワシントン)
  8. メトロポリタン美術館
  9. MET Breuer
  10. ホイットニー美術館
  11. ICP (International Center of Photography)
  12. MoMA
  13. Getty Museum (LA)

なかなかなものでしょう。

 総じての印象は、とにかくアメリカ人は印象派が大好き!アメリカが力を持った時期と印象派の時期が重なるんだろうけど、ともかくどこに行ってもものすごい物量で、ルーブルやオルセーよりはるかにたくさんのそしてかなり選りすぐりの、セザンヌやマネやモネやドガやルノワールゴーギャンゴッホとかこんなに絵を描いてたのかってレベル。ルーブルルネッサンス絵画の物量を思い出す。1枚でも日本に来れば大騒ぎになるような絵が、もうありがたみがなくなるぐらい並んでいる。

 この印象派愛好ぶりはアメリカ人の芸術観に影響を与えない訳がない。ヨーロッパでは摩擦を生んだこの芸術運動は、アメリカでは素直に受け入れられ、まさに流れ込んできたのだろう。ここで思い浮かべるのは日本の中高年のおばさん達である。彼女達が印象派が大好きなのは、日本でもっともアメリカ的なものを何の抵抗もなく受け入れたのが彼女達だったからではないか、というようなことを考えながら、足が棒になりながら巨大な美術館をめぐっていた。

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 グッゲンハイム美術館は有名な画家の有名な作品がたくさんあるのはもちろんのこと、本当に「キマっている」作品しか展示されていなくて、さすがだなと思った。キャプションも適度に教育的で勉強になった。フランク・ロイド・ライトの建築も明らかに特異な構造なのに、自然さを感じさせる、「キマって」いた。特別展は中国の現代美術。巨大な刷毛をロボットで動かしてガラス張りの小部屋をペンキ(墨?)まみれにする作品は日本に帰ってからネットで話題になっているのを見た。

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 ニューヨーク市立博物館はニューヨークの街をテーマにした小規模の企画展をいくつもやっている。『Gay Gotham』展はニューヨークで活躍したゲイアーティストにフォーカス。メイプルソープの写真があった。ニューヨークのゲイタウンの発展の年表に沿って、年代ごとに。他の展示では、ニューヨークの都市開発の最近の状況をまとめた展示は、空中権とか容積率のやりくりでめちゃくちゃ細いビルが建ってる、とか。街に出るとそれが実際に見られるから面白い。その他、常設っぽいニューヨークの街の歴史的なもの、など。映像メインの展示もあったけど、時間がなくて見らんなかったな。

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 ワシントンではまずナショナルギャラリー。ここの目玉はダヴィンチの『ジネヴラ・デ・ベンチの肖像』。裏側にも絵があって、両方とも見られるようになっている。目玉なはずなんだけど、あんまり観ている人がいなくて、近くでゆっくり見られる。くっきりと、目に直接焼き付いてくるような質感は、ダヴィンチの作品の特徴がよく表れている。じっくり顔を寄せてみられる感じ。モナリザの展示のひどさからすれば、こんなに近くで見られるなんて信じられないくらい。ダヴィンチよりもやっぱり印象派の部屋が混んでいて、ここにもすごいコレクションの量。他には、ロムルスとレムスが狼の乳を飲んでる教科書に載ってるやつがあって「おっ」と思ったけど、結構いろんなところにコピーがあるらしい。ランチにスケートリンクがある隣の公園のカフェでランチを食べた。この公園も美術館の一部で、彫刻がたくさん展示されている。六本木ヒルズにあるクモの小さめのやつとか。

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 次はスミソニアン航空宇宙博物館。ここは完全にテーマパークで、3Dシアターとか、宇宙船の中には入れたりとか、月の石を触れたりとか。残念だったのは、スペースシャトルとかエノラゲイとか見たかったものが別の場所にある別館に展示されているそうで、見られなかったこと。それでも月面着陸船(月には行ってない機体だけど)とか、戦闘機がたくさんあったり、無人攻撃機とかもあったり。ソ連のミサイルとかも展示してあった。子どもがたくさんいた。

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 ニューヨークに戻って旅の後半は美術館めぐりをひたすら。まずはメトロポリタン美術館(MET)。この頃になると、ほんとに足が痛くって辛かったけど、それでもすごく楽しみにしてたので、膝にムチを打って世界屈指のメガミュージアムへ。やっぱり気になる古代ギリシャローマだけど、ここはやっぱり大英・ルーブルにはかなうべくもなく、正直たいしたことない。それでもちゃんと壺の部屋があって、ローマ時代のガラスはきれいなのがたくさんあった。ギリシャ時代のライオンが迫力があった。エジプト関連も物量はあるし、展示の仕方も面白い(お墓の中に入っていけたりする)んだけど、目玉に乏しい感じはある。作品がいつも小さいので、うっかり見逃しがちなフェルメールも発見(『水差しを持つ女』)。これでいくつ見たかな。ターナーも充実。そう、アメリカ人ターナーとか好きそうだと思ってたけどな。印象的だったのがドミニク・アングルのモノクロの肖像画。不思議と写実的な質感があって、写真の発明と前後して描かれていて興味深い。

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 そのあと、歩いてMET Breuer という別館に。ここは以前までホイットニー美術館だったところで、ホイットニーが移転したので、METが引き取ったという。マルセル・ブロイヤーというバウハウスの建築家の設計で、外観は目を引く感じだけど、中に入ると機能的な感じの建物。展示替えのタイミングで半分ぐらいのフロアしか見らんなかったんだけど、この建築家についての写真展と、もうひとつ別の写真展を見た。

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 翌日。MET Breuer の元の住民ホイットニー美術館は、マンハッタンの南西の海沿いに。レンゾ・ピアノ脱構築的建築。開放的なロビーでチケット売り場のお兄ちゃんもTシャツにジーンズでファンキーな感じ。ここでは、MPAというアートユニットのインスタレーション的な展示とか。火星に電話する、みたいな。もうアメリカ人は火星に逃げるしかないのか。あとはアメリカ人作家のポートレート作品を集めた展示とか。窓の外からマンハッタンを一望、天気があんまりよくなかったけど。

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 天気も回復してきて、そのあとはICPという規模の小さめな写真美術館に。ここではかなりはっきりとしたトランプ政権批判の展示。というか、企画展の名前”Perpetual Revolution”って「永続革命」だよね。おぉ、って感じですよ。社会問題のテーマ別に写真と映像が並ぶ。差別とか、環境問題とか、テロとかと並んで大統領選での社会現象が取り上げられていて、トランプ批判の有様を展示すると言うよりは、かなり直接的にトランプ批判を主張している印象。

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 そのあと中華街まで歩いて、地球の歩き方に載ってた店でマーラー麺的なラーメンを食べた、美味しかった。中華街に入った途端町並みがガラッと変わることはさることながら、アジア系のというか中国系の人しか街にいなくなって、横浜の中華街では味わえないチャイナタウンの凝集力を感じる。それからもうひとつ行こうと思ってたファッションの美術館は休館日で残念ながら断念した。

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 そして、ニューヨークで最後に訪れたのが、ニューヨーク近代美術館MoMA)。商業的にかなりプロモートされていることもあって日本でも一番有名なアメリカのミュージアムなんじゃないか。館内音声ガイド(iPhone)も日本語完備。場所も一等地にあって、めちゃくちゃ混んでる。行った時間も午後遅くでよくなかったのか、クロークに荷物を預けるのに大行列だった。工業デザインのメッカみたいな印象があったのだけど、たしかにイームズのイスとかジャガーEタイプとかも展示されてるんだけど、主体は絵画で、しかもわりと近代をしっかり見せる感じ。ご多分に漏れず印象派もたくさんあったのは意外だった。

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 というわけで、まずはウォーホルのキャンベルスープの前で記念撮影w。ダリの『記憶の固執』は初めて見た気がしない(亜美真美がこの絵の中に入っていた)。そのほかいろいろ、見たことある作品がこの旅で一番あったと思う。企画展示がロシアアヴァンギャルドで、これもよかった。一面マレーヴィチの壁があったり、映像作品は一部屋でいくつも見られて、時間のないツーリストにはありがたかった。最後にお土産売り場で買ったのは、見慣れたモンドリアン後期の四角が細かくなったやつ。タイトルが『ブロードウェイ・ブギウギ』だというのを初めて知った。前期の無機質さから、動的な明るさが見られるようになるという。アメリカに苦労して亡命してきた年老いモンドリアンにとっても、ニューヨークシティは音楽があふれる街であり続けたという、なんともアイラブニューヨークな音声解説が印象的。部屋に貼りました。

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 大英博物館ルーブル美術館、メトロポリタンと制覇したので、あとはエルミタージュとバチカンだと思っている。ラストはいよいよメインイベントに。

アメリカ旅行4〜ワシントンDC〜

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 ニューヨークの定番コースをたどったところで、アムトラックでワシントンへ。食堂車みたいなところに座った。車内で食べようとピザを買って入ったのだけど、食べようと思って出したらすっごいにおって申し訳なく、あきらめてぐるぐるに包んでバッグに押し込んだ(ホテルに着いてから食べたけど美味しかった)。夕方にニューヨークを出発して、着いたのは夜。タクシーでそのままホテルに向かった。部屋がだだっ広くて、誰かに見られてる気がしたのは前述の通り。その日は部屋でピザを食べておとなしく寝た。まだ旅の3日目だというのに、歩き疲れて足が痛い。太りすぎのツケが回ってきている。

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 翌日は6時台に部屋を出て、ホテルに荷物を預けて歩いてホワイトハウスに向かった。さすがの厳戒態勢で、前の公園から金網越しに見たけど、すごくちっちゃかった。記念セルフィーもそこそこに、今度はその公園の中を歩いて、ワシントン記念塔からフォレストガンプで印象的だったプール沿いにリンカーン記念堂まで歩く。朝早く来て正解だった。人も少なくて、きれいな公園でとても気持ちいい朝。オベリスクリンカーンの巨大な像、その他公園内にある真っ白な新古典主義建築・オブジェ群は「アメリカが考える権威」というような若干古典ヨーロッパかぶれな感のある、独自の文化を感じさせる。それらはそれなりに古いもの(といっても100年かそこらだ)から、GWブッシュが建てた第二次大戦のオブジェなど、新しいものもある。真っ白の大理石がヨーロッパの「ホンモノ」との差異を際立たせる。

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 それから向かったのは、アーリントン墓地。ここにも歩いて行ける。向かう途中でポトマック川を渡る。ポトマック川に植えられた桜とワシントンの桜の木のエピソードを中学校の英語の教科書で読んだことを思い出す。アーリントン墓地は一大観光地であると同時に、非常に厳かな空間となっている。ケネディ家が明らかに特別待遇で優遇されていたのが興味深い。無名戦士の墓の衛兵の交代も見学した。墳墓の前には、花輪が飾られているのだけれど、これはアメリカの中学校とかから送られたもので、衛兵の交代と同じタイミングでそこの生徒が出てきて花輪を交換するらしい。全国から1日に何回も交換するほどの数がずっと贈られ続けている。

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 ちなみに、写真はみんな撮ってるのだけれど、シャッター音にはかなり敏感にならなくてはいけない。音を鳴らすと周囲からかなり厳しい目で見られる。でかい一眼レフやケータイのシャッター音はNG。無名戦士の墓のまわりには交代に合わせてわらわら人が集まってきて、すごい数の人が見物をしているのだけれど、それぐらいの静寂が空気を支配している。みんな胸に手を当てて、ラッパの音を聴く。なんて愛国的な空間なんだろうと思った。ここでは、アメリカ的な自由主義愛国心がなんの疑いもなく共存している。リスペクトがあり、対立がない。これは、日本における天皇と似ているかもしれない。ジャケット着用がちょうど良いぐらいの雰囲気。暑さにかまけて格好を間違えた。

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 アーリントン墓地の入り口から出ているシャトルバスに乗ってほとんど隣みたいなところにあるペンタゴンに向かう。近くで見ると五角形かどうかわからないし、閉まってて中には入れなかったので、早々に切り上げて、地下鉄で市街地に移動する。快晴、空がきれい。

 朝、ホワイトハウスから歩いた公園は東西に大きく広がっていて、博物館・美術館が点在している。一番の観光スポットになっているのは航空宇宙博物館。それとナショナルギャラリーに行ったけど、ミュージアムについてはまたあとで。

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  ニューヨークから出発する前に、AT&TのショップでケータイのSIMカードを買ったんだけど、そこのお兄ちゃんがずっと設定してくれてるんだけど、一向につながらなくて、電車の時間があったので、しょうがないからつながらないままワシントンに向かった。自分が言葉が通じないのもいけないんだけど、途中で他の人の接客とかはじめて、マジで腹が立った。ケータイショップがクソなのは万国共通かと(もしくはクソ対応日米同盟でもあるのかと)思ったけど、ワシントンで時間が余ってもう一回AT&Tに入って事情を説明したら新しいカードを持って来てくれてあっさりつながった。SIMの初期不良なんて運が悪いにもほどがあるけど、それも旅のご一興。

アメリカ旅行3〜WTC〜

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  もう16年前になった9/11、中学生の時だったけれど、夜のテレビでニュースステーションが報じる事件の様子をリアルタイムで見ていたのを覚えている。ツインタワーがあった場所は、ふたつの大きな「穴」のモニュメントになり、周辺で再開発が現在進行形で進んでいる。前掲のガラス張りの高層ビル「One World Trade Center」や、上の写真の恐竜の化石のような建物(地下鉄の駅とショッピングモールを兼ねる)がアイコニックに目新しい景観を作り出している。

 それにしても現地に立ってみて感じるのは、あのテロの規模とインパクトの大きさだ。ウォール街からほど近く、タイムズスクエアからも大通り沿いに十分見通せる場所。(というか、通りを見通すとWTCが見える都市設計になっている。)そんな場所のビルに飛行機がつっこんで、高層ビルが完全に崩壊する。周辺のビル群も崩壊してガレキになってしまった。タイムズスクエアからWTCを見たときにその規模が実感を伴って、戦慄した。

  自由の女神行きの船着き場があるがあるマンハッタンの南端から、ウォール街を通りWTCまで歩く。自由の女神(とエリス島)に想定より時間を取られてしまって、WTCについたのはもう夕方になってからだった。最初に入ってみたホネホネしいWTC駅は、まだ出来たばかりの内装工事中で、抜けたいところが行き止まりになっていて通れなかったりしながら若干迷った末、「穴」のモニュメントに行き着く。穴の周囲には犠牲者の名前が刻まれていて、所々名前のところに花が挿してあったりする。

 最初に入ったのは、WTCに隣接する消防署に併設された小規模な記念館(9/11 Tribute Center)。多分消防署の施設で、消防士の奮闘に焦点が当てられていて、事件当時の記録映像や遺留品が展示されている。あと、語り部のような人がいて、当時の体験を話してくれるスペースがあった。この建物の外側には、まるでギリシャかエジプトのレリーフのような大きなブロンズのパネルが道路沿いの壁に展示されていて、消防士が事件の中消火活動をする様子が描かれている。このあたりから、日本の感覚とはちょっと違うぞという印象を受け始める。

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 そして、辺りがすっかり暗くなってから、9/11の記録・祈念施設としてはメインとなるNational September 11 Memorial & Museum を訪問した。ぺしゃんこになった消防車や、恐ろしい力で曲がった巨大な鉄骨、あるいは追悼をテーマとするアート作品などが広い空間に点在している。その中で圧巻だったのは、ドキュメンタリー番組のように事件発生からの各所の動静を分刻みで記録た展示室。臨場感あふれる展示の中には、実行犯が爆弾の作り方を記したノートの実物などもあり、犯人やアルカイダのバックグラウンドを説明する映像など、9・11を悲劇的な惨事としてだけでなく、人が起こした「事件」として克明に描き出す展示内容になっている。

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  ツインタワーのガレキの撤去作業で、最後に取り除かれた鉄骨。この鉄骨は当時、上から星条旗がかけられ、正装の警官が囲む厳かなセレモニーの中でゆっくりと現場から運び出された。鉄骨にペンキで描かれているのは撤去作業に従事した消防隊のサイン。

 記憶か、忘却か。比較するのがふさわしいかどうか迷うところだけれど、対照的だと思わずにはいられないのが、東日本大震災のあとの津波で流された地域の撤去作業だ。アメリカがこの事件を国民の記憶として祀った背景には、言うまでもなく当時彼らが戦争をしていたということと密接に関係している。人は共通の敵がいなければ、共通の記憶を持つことが出来ないのだろうか。

 すごく厳かな気持ちになった。モニュメントのまわりを歩く人達も、一歩通りを渡ればまたニューヨークの喧噪になるのに、ここでは流れる水の音が空気を制していて、静けさが共有されている。この場所は訪れて本当によかった。アメリカの慰霊の本意に触れた気がした。

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 夜はライトアップされる。

アメリカ旅行2〜自由の女神とか〜

 

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 トランプタワー。朝早く行ったので、ちらほら観光客が写真を撮っている程度。デモ的なものは旅行を通して見なかった。トランプディスTシャツ着たおじさんが踊ってた。

 スケジュールとしては、旅の序盤で定番観光地を回って、後半から美術館を中心に好きなところを回る、そして夜はブロードウェイ、という計画。

 なので、まず訪れたのは自由の女神。マンハッタンの南の端から船で向かう。ちなみに、マンハッタンから見る自由の女神はめっちゃ小さい。もっと近くにあるものだと思ってたので驚いた。自由の女神のある島には遊覧船に乗っていく。さすが世界随一の観光地とあって、遊覧船乗り場は長蛇の列が出来ている。事前に時間指定のWEB予約をしていったんだけど、それでも30分〜1時間は並んだんじゃないかな。列の脇にウクレレ片手に歌ってるおじさんがいて、めちゃくちゃチップを稼いでいた。

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 遊覧船は空港並みのセキュリティチェック。今回の旅はどこに行くにも金属探知機のゲートをくぐった気がする。自由の女神のある島について、自由の女神の中に入る。これも事前予約が便利。中は資料館のようになっていて、自由の女神の建造の経緯が展示されている。エッフェル塔との構造的な類似。真下まで行きましたよ、という証拠写真を下記に。

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 遊覧船が帰りに立ち寄るエリス島という島には、かつてアメリカにやってくる移民の受入れ口だった建物を博物館に転用した施設がある。

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  ここは全米・世界中の観光客が訪れる自由の女神のある島に行くために乗る船が、帰りに立ち寄る停留所になっていて、時間に余裕のある観光客なら自然と訪問する導線上にある。館内は、アメリカは移民によって発展してきた国であるというメッセージとともに、移民審査にまつわる展示や解説が並ぶ。今回は自分が意識していたというのもあるけど、いろんなところでアメリカと移民の関係を考える場面があった。この博物館は以前からこういうコンセプトだと思うので、トランプが出て来る前からこういった展示は多くの人の目に触れる形で存在していたということを知る。

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 そして、船着き場から見えるのは新しいWTC。今回の旅で一番ショックを受けたのがここだった。

アメリカ旅行1〜いきさつ・旅のはじまり〜

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2/17〜2/26までの期間でアメリカに行き、ニューヨーク(6泊)、ワシントン(1泊)、ロサンゼルス(2泊)で観光三昧してきた。

アメリカを選んだ理由は、

  • 今ホットだから
  • こんなに長期の休みはもう取れないと思ったから
  • 『Hamilton』のチケットがとれそうだったから

というのが主なところ。

 ロサンゼルスにはいとこが住んでいて、これまで訪れたことがなかったので良い機会だったとか、時期がよくて航空券が安かった(東京⇒NY⇒LA⇒東京で8万ぐらいだった)というのもある。

 真冬だということで特にNYは厳寒を覚悟していったんだけど、思ったより寒くなかった、というよりめちゃくちゃ暖かかった。日本(東京)より全然暖かい。セーターとかたくさん持って行ったのに、全部荷物になって非常にかさばった。NYを離れる日に寒波が来ているとかテレビでやってたので、もしかしたら運がよかったのかも。

 逆に、ロサンゼルスは暖かいと思ってたのに寒かった。NYと変わらないかNYより寒かった。それでも日本に帰ってきたときに凍え死ぬかと思ったくらいだったので、だいたい快適に過ごすことができた。

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 航空券(と長距離列車)とホテルだけとっての旅行だったので、大まかにスケジュールを立ててあとはその日その日で適当に、という感じ。通例、どこかに旅をするとどっかで飲んだくれたりして計画通りに行かないことも多いのだけど、今回はかなり真面目にスケジュール通りにこなす旅になった(終盤崩れたけど)。その理由は、NY初めてだったので、定番コース含めて行きたいところが多くて詰め込み気味だったというのがひとつ。もうひとつは、「絶望的に現地でコミュニケーションがとれなかった」ため、計画を変える必要性が生じなかった。

 正直、もう少し出来ると思っていた。こちらの言うことはだいたい困らずに伝えることが出来たんだけど、相手の言うことがもうほんとにわからない。ホテルのチェックインとかですらわからない。これは結構傷つきましたね。今まで仕事/プライベートで英語を使う機会はある程度あって、アメリカ人の英語は難しいなと思っていたものの、もう少しなんとかなっていたと思っていたのに。。。

 もう少し話が出来れば、例えば飲み屋でたまたま話した人のすすめで次の日の予定を変えるとか、そういうことがあるわけで、なのに、ここまでわからないとこちらから話しかけるのもはばかられて、時々話が通じなくて嫌な顔されたりするし、そういうのでテンションが下がることもあって、はぁ。。。そんなやつの英語をわりとスムーズにわかってくれるニューヨーカーはいろんな英語を聞き取る能力に長けているのだなあとありがたく思ったのであった。

 行きの飛行機はダラスで乗り継ぎ。飛行機のチケットをとってからワシントンに行くことを思いついたので、そうじゃなかったらワシントン入りにすれば効率的だったなと思う。NY⇔ワシントンDCのアムトラックもけっこう高かった(片道180USD)から。飛行機の中で『ラ・ラ・ランド』を観たいと思ってたのになくて残念。その代わりに『スノーデン』を見たら、特にワシントンのホテルの部屋はだだっ広くて、誰かに見られてる感が半端なかった。

 ダラスに着いたのは朝、ほぼ時間感覚を失った状態でついたけど、さすがにビールを飲む気分にもなれず、ほぼなにもせずに2時間半の乗り継ぎ時間を空港内で過ごす。それからさらに3−4時間。ひさしぶりに長距離の飛行機で疲れたけど、 窓からマンハッタンが見えたときはテンションが上がった。

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 泊まったのはアッパーイーストサイドのコートヤードマリオット。夕方ニューヨークに着いて、まっすぐ向かったホテルだったはずなんだけど、迷った。高級アパートのドアマンの人に道を聞いて何とかたどり着いて、、、最初から良い具合に旅をしている。最初のディナーはホテルの近くのレストランでハンバーガー。デザートに頼んだアップルパイがハンバーガーより大きくて、隣のおじさんに「食べてあげよっか」とかってからかわれた。

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 旅の記録。